ジャーナリストらが緊急会合開催【自民党報道圧力問題】
衆院選を前にした先月20日に、自民党が萩生田光一筆頭副幹事長らを差出人として在京テレビキー局に対し報道圧力を行った問題に対して、ジャーナリストの水島宏明法政大学教授らが発起人の「『表現の自由』と報道を考える会合」が11日、記者会見を開催した。
これは先月26日にNO BORDERがスクープした問題で、同会合では「いま、テレビの報道現場では、政権与党から放送局に渡された文書により、かつてない萎縮ムードが蔓延している。今回のお願い文書は明白な誤りを含んでおり、放送法の精神や規定はもちろん、過去の政府見解にも反するものだ」としている。
会合に出席したジャーナリストの田原総一朗氏は「テレビ局の報道局長やキャスターをやっている人を巻き込まないと意味がない」と会合に苦言を呈したうえで、言論の自由がないとされたことについては「テレビにはタブーはない。かつてない萎縮ムードが蔓延しているというのは嘘です。こんなことやったことで自民党は何百万票も減らした。こんなの圧力にもならない」と持論を展開した。
(DAILY NOBORDER編集部)
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