文藝春秋、ユニクロに完全勝訴
衣料品ブランド「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングなど2社が文藝春秋を名誉毀損で訴えていた訴訟の上告審で、最高裁第三小法廷は9日付で原告の上告を退けたため、賠償請求を棄却した高裁判決が確定した。
これは、ジャーナリストの横田増生氏が、ユニクロの労働環境が非常に過酷なものであることを書いたものに対する訴訟で、ユニクロ側は2010年に週刊文春に掲載された記事や、2011年に文藝春秋から出版された『ユニクロ 帝国の光と影』を「社会的評価・信用を不当に貶めるもの」だとして、2億2千万円の損害賠償と書籍の回収、謝罪広告を求めていた。
問題とされた書籍では、ユニクロで店長職の従業員には月300時間超の労働やサービス残業があり、それを本社も黙認していることなどが記されていたが、ユニクロ側は事実無根だとしていた。
(DAILY NOBORDER編集部)
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