法人企業景気調査 中小企業はマイナス10.5ポイント
内閣府と財務省は10日、10~12月期の法人企業景気予測調査を発表した。
これは国内の法人を対象に、景気状況や将来の見込みなどを調査したもの。自社の景況判断が上昇したと答えた企業の割合から下降したと答えた企業の割合を差し引いた数字では、大企業では全産業で5.0ポイントとったが、前回調査時の見通しでは9.9ポイントであったことから、期待を大きく下回っている。
一方、中堅企業は0.2ポイントとなり、特に製造業ではマイナス1.6ポイントと苦しい景気状況となっている。
中小企業は全産業でマイナス10.5ポイントと落ち込みが顕著で、アベノミクスは大企業優遇策だとの批判を裏付けるかたちとなった。
また、本年度の経常利益は、全産業合計では1.1%の減益の見込みとなっている。
上期は前の年に比べて5.2%のプラスだったものの、下期はマイナス7.0%と大きく崩れる見込みで、企業にとって厳しい状況が続いている。
(文と写真:DAILY NOBORDER編集部)