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まだ見ぬモロッコ大使殿へ、Merry Christmas & Happy New Year

 駐日モロッコ大使殿、今年もまた、お世話になりました。

 まあまあ、影になり日向になり、性懲りもなく意地の悪い妨害行為、ご苦労様でした。2015年に向けて、心からのクリスマスカード兼年賀状を差し上げます。信頼すべき筋によると、駐日モロッコ大使館はSJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)をスパイし、モロッコ本国へ情報を流しているとか。この記事も当然モニターしているでしょうから、こちらからカードは送りません。切手代が助かります。

 

2014年正月早々の妨害:

 2014年1月7日、西サハラ難民キャンプ出発を二日後に控えて、筆者はリュックに荷物を積めていた。突然、携帯電話がけたたましく鳴り、「モロッコ大使がやってきて、出発されたら彼(大使)の首が飛び、日本とモロッコの国交が断絶するかもしれないと脅かした」と、電話の主は慌てていた。出発の前日には外務省幹部まで同氏を訪れ、同氏の出発を止めようとしたそうだ。しかし、モロッコ大使もご存知のように、様々な妨害にも拘らず、SJJAは成田から飛び立った。中断している国連主導の西サハラ紛争和平交渉を、何とか再開させたいという思いが、妨害に打ち勝った。

 

国連事務総長西サハラ個人特使クリストファー・ロスの視察妨害:

 2014年10月25日、国連安保理非常任理事国の信頼すべき筋によると、ロス国連事務総長個人特使は安保理非公式会議で、モロッコが現地視察を許可しない事や、キム国連事務総長MINURSO新特使とロス個人特使に会いたがらない事などを、報告した。

 一般に、この類の国連妨害は明らかに違反行為で、国連憲章第6章に従って、まず平和的解決が模索される。それでも違反行為が続けられたら、国連憲章第7章に従って、経済制裁や軍事制裁が検討される。国連妨害を理由に、国際社会はイラク戦争やシリア戦争を後押ししてきた。国連主導の和平交渉を拒否する一方で、モロッコは、国連憲章第6章と7章に基づいて、国連事務総長西サハラ個人特使ロスが安保理に訴えるのではないかと恐れている。

 

2014年11月20日、西サハラ難民政府高官から警告メール:

「このところ、モロッコ政府内の人間がウィキリークスのような形で、多数のモロッコ機密文書を暴露し続けている。東京のモロッコ大使館が君のことをスパイして、モロッコ本国に以下の文書を送った」と、西サハラ難民政府高官が警告メールを送ってきた。

 

 フランス語で書かれた機密文書の概要は、

「モロッコ王国大使館 東京、2013年5月20日

(モロッコ王国)外務大臣殿

国政問題:SJJA代表平田伊都子の反モロッコ活動

 SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)の代表平田伊都子は、2013年6月1,2,3日のTICADⅤに分離主義者どもを招待するようにと、日本政府に働きかけていた。

 招待が不可能になった後、彼女は国会議員の間を巡り、両院議員たちから共同声明を獲得した。件の声明文は、1975年のICJ国際司法裁判所の決議を礎に、民主的で自由な住民投票を経てサハラ人民が自らの将来を決めるべきだと主張している。声明文には3人の衆議院議員と2人の参議院議員がサインをしている。

 平田伊都子なる輩は、アミナト・ハイダルなる分離主義者とも繋がっている。

 この団体(SJJA)は、我々の敵(西サハラ人民)と非常に近い関係にあることをご認識いただきたい。

・・・・

(モロッコ王国)大使サミール・アルール」

 

 機密文書をクリスマスカード風にアレンジしてみました。

 モロッコ側の、西サハラ和平交渉団のみなさん、来年2015年は国連主催の交渉の席に戻りましょうネ!

 

(平田伊都子)<t>