自民党・安倍総裁、民主党政権時代との比較に躍起【衆院選】
自民党の安倍晋三総裁は7日、前回選挙で民主党が東京23区内の選挙区で唯一議席を得た東京第6区の中野駅で応援演説を行った。
安倍氏は冒頭で、「民主党政権では福島の震災後、高台移転や災害公営住宅は計画すらなかった。自民党が政権を取って9割以上が完了した」と震災復興の成果を述べた。
さらに、最近の円安批判に対しては「はたして民主党時代のあの円高に戻していいんでしょうか? 良いわけないんです。いくら頑張っても円高によって競争力を失われ、世界中で負けてしまった。私たちはこの流れを大きく変え、企業の倒産件数は民主党時代よりも2割減った。企業は円高の方が圧倒的に倒産する」と述べ、あくまで円安の方が日本経済にとってプラスであるとの認識を示した。
なお、円相場は8日朝、7年4ヶ月ぶりに1ドル121円80銭台まで下落している。
また、「民主党時代800万人だった観光客は500万人増えて1300万人になった」と述べるなど、民主党政権時代よりも数値が良くなった点ばかりを持ち出して比較する姿勢が顕著となる演説に終始した。
(DAILY NOBORDER編集部)
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