【香港占拠行動】発起人、いよいよ出頭
3日、セントラル占拠行動の発起人の戴耀延、陳健民、朱燿明がセントラル警察署で出頭しました。
他にも許可をとっていない集会に参加したとして、カトリック香港教区の元司教、陳日君など、昨日だけで65人が出頭しています。
午後3時に出頭することを発表していた警察署前には多くのメディア陣で溢れました。
地元の新聞、TV局はもちろん、海外のクルーも多く来ていました。
路上には発起人が囚人服を着て逮捕されている似顔絵をもつ人たち。
占拠行動に反対する正義連盟も現場に集まり抗議活動が行われました。
彼らがもっている似顔絵には発起人3人以外にも学民思潮の黄之鋒・招集人、そして「りんご日報」発行人の黎智英(ジミー・ライ)も含まれていました。
中央に立っているのが発起人ら。
「出頭書」にサインをしています。こういうことは香港でも極めて稀です。
眼鏡をかけた横顔の男性は、香港大学副教授の戴耀延。以前、金鐘の占拠地で偶然会い取材をしました。
戴耀延は、出頭する前にメディア陣に向けてスピーチしました。
警察の質問には必要以上に答える必要はない、今後出頭する者も黙秘権があるので余計なことは話さないように、などを話し、最後に「真の普通選挙を実現するのだ!」と締めくくりました。
するとどこからともなく大きな拍手・・・。
日本では見ることがない不思議な光景でした。
許可を得てない集会への参加は最高刑で禁固5年、非合法集会の組織、扇動となるともっと罪は重くなります。
同日、金鐘では一部テントが外されている場所もありました。
「発起人が出頭しても関係ない。私たちは撤退しない」
デモ隊の姿勢は今も変わりません。
(楢橋里彩/文と写真)<t>