アベノミクス実感なしは当たり前「GDP」の縮小
1日の日経新聞に「ドル換算GDP中国の半分に」という記事が出ていました。
2014年の日本のGDP予想4.8兆円に対し、中国は10.4兆円あるといいます。人口は10倍いるのだからこれはむしろ仕方ないと思いますが、それより問題なのはドル換算した場合、この2年間、日本のGDPは成長しているどころか、マイナスになっているということ。13年は前年比17.5%減、14年も2.6%マイナスで、1.2兆ドルも減る計算なのだといいます。
つまりアベノミクスで企業業績が上がったといいますが、円換算で上がっただけという話。仮に1ドル90円のとき1億ドルあった企業収益を円換算すると、90億円。
これが円安で120円になれば120億円になり、景気がよくなったように見えます。が、実際にモノが売れているわけではない。13年が前年比17.5%マイナスだとすれば、ドル換算で1億ドルの収益が8250万ドルに縮小しているということ。
これで景気が好循環に入っているなんてとんでもない話では……。
(森功)<t>
※写真はイメージです。