ウォルフレン氏、日本メディアの変わらない現状を嘆く
自民党による報道圧力があったというスクープについて、26日の「ニューズ・オプエド」にゲスト出演したジャーナリストのカレル・ヴァン・ウォルフレン氏は、「選挙管理委員会から来るならまだしも、一つの政党から来るのは一党支配の政治が存在することの証明だ」と述べ、大いに問題があるとの認識を示した。
日本のメディアについては「日本の記者クラブ制度は戦後マッカーサーが作った自己抑制の制度であり、それからずっと続いている。私が30年前に指摘したことが実質的にはあまり変わっていない。大きな報道会社は当時と比べてむしろ悪くなっている。特にNHKは本当にどうしようもなくなってしまった」と指摘し、一向に良くならない日本の大手メディアを嘆いている。
また、民主党参議院議員の藤田幸久氏は、「民主党政権時代にはこういうことはなかった」としたうえで、「当時の鳩山由紀夫首相はぶら下がり会見を1日2回行い、官邸会見を外国人も含めてフルオープンにするなど自由すぎて攻撃をくらったほどで、自民党とは逆だった」と述べ、現政権の報道規制に苦言を呈している。
(DAILY NOBORDER編集部)
写真:「ニューズ・オプエド」より