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マジかいな? 検察庁の出題するクイズに唖然

まいど、いまにしです。

 

先週末、大阪刑務所で開催された、関西矯正展に行ってきた。

矯正展は、全国各地でだいたい秋に開催される。

法務省には、矯正局というのがあって、そこが全国各地の刑務所、拘置所、少年刑務所、いわゆる「矯正施設」を束ねている。矯正というもっともらしい名がついているが、分かりやすく言うと「監獄」の親玉みたいなもんかな?

普段は、ぜんぜん、愛想がないねん。

けど、矯正展の時期だけは急に「矯正」されたんか、えらい愛想がええというのも、不思議やね。

それと、なんで「矯正展」というネーミングなのか?

府中刑務所は「文化祭」やもんね。

 

大阪刑務所の関西矯正展は、検察庁もブースを出しているから、のぞくようにしている。

 

すると、写真のように、検察庁〇×クイズってのをやっとった。

正解すると写真右上のような、検察庁のシャーペンをくれるという。

 

「検察庁で働いている人も、いつもはおまわりさんのような制服を着ている?」

「検察庁のたてものにおふろがある?」

とか、ようわからん出題。

 

「大阪の検察庁のたてものは、つうてんかく(つうてんかく)よりも高い?」

って、出題もあった。

通天閣より高いのが、自慢なんかな?

 

ちなみに、検察ウラガネ告発の三井環氏は、通天閣より高い、上階で執務していた時期があった。
今、最上階は大阪高検の総務部や記者会見室。その下に、高検検事長が陣取っている。

 

パソコンにもクイズがあって、

「検察庁は悪い人をこらしめるところなので、みんなピストルをもっている」

というのも、あったわ。

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この質問、えらいおかしいわな。

まず、検察は悪くない人もこらしめている。

袴田事件、布川事件はじめ、検察がしっかりしていたら、何ら問題ない事件があちこち山盛りや。なんもやってへん、厚労省の村木さん、長いこと検察庁のデタラメによって、拘置所に閉じ込められた。

 

検察は、ピストルよりも強固な「起訴権」をほぼ独占。

実質的に、誰もチェックでけへん。

下手うっても、誰も責任取らへん。

 

よって、こう出題すべきだ。

「検察庁は悪い人もよい人もこらしめてきた」

答えはもちろん、マル。

 

この日は、矯正局関係はもちろん、警察や消防もブースがあった。検察だけでなく、矯正せなアカンやつばっかりやわと思うたわ。記事を読んでいただいているひとは、ようわかっていただいているが、矯正せなアカンといえば、その代表が大阪府警やと、すべての国民はそれに異議なしやと、ツッコみたくなったんはワシだけやないはず。

 

(今西憲之/文と写真)