赤サンゴ泥棒「中国漁船」で習近平の焦り
小笠原諸島の宝石サンゴ密漁騒動を見ていると、この夏に取材した南シナ海における中国とフィリピンの領海争いを思い起こしました。
古くからここで漁をしているフィリピンの地元漁師によると、いつもの漁場に軍艦に守られた中国船が突然現れ、禁漁の貝を根こそぎ持っていったそうで、漁師は中国兵に自動小銃で脅され、命からがら逃げてきたと話していました。つまり中国の漁船のバックには、人民解放軍がついているとのこと。
で、今回の珊瑚騒動における習近平国家主席の対応はといえば、APECを控え波風を立てなくないというのが本音らしく、むしろ日本にすり寄りたいけど、うまくいかない焦りが見え隠れします。
習近平は、軍の暴走を抑え込めない。かたや人民解放軍はそんなことはどこ吹く風。理財商品で大穴をあけて財政が苦しくなっているといいますから、一獲千金を狙っているのかも。
(森功)<t>
PHOTO by Daderot (Own work) [CC0], via Wikimedia Commons