安倍首相激怒 週刊誌の憶測記事での質問に
4日の参議院予算委員会で、社民党の吉田忠智議員が安倍首相の政治資金について、父親の安倍晋太郎氏から6億円を超える政治資金を政治団体を介して受け継いだ際、相続税3億円を脱税したと報じられたことに対して、「すでに時効となっているが、それを放棄して自発的に納税してはどうか」と迫った。
これに対して安倍首相は、吉田議員の質問が週刊誌の記事を根拠とした憶測に基づいているとして、「ただいまの質問は見逃すことが出来ない。重大な名誉毀損だ。週刊誌の記事だけで私を誹謗中傷するのは議員として恥ずかしい。それぐらいは自分で調べてください。これは全くの捏造だ」と激怒し、吉田議員を「まるで私を犯罪者扱いしている。これは委員会で問題にしてもらいたい」と強く非難し、審議が中断した。
吉田議員は「断定的に言ったことは申し訳ない」と謝罪。委員長からも次の質問を促されるなど、追及はまったくの不発に終わってしまった。
(DAILY NOBORDER編集部)
写真:「参議院インターネット審議中継」より