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安倍首相、経済政策の成果を主張

 安倍首相は4日の参議院予算委員会で日銀の政策について問われ、「デフレマインドを変えるのが一番大変だが、それはできた。インフレ目標を設定しているが、賃金の上昇は後追いになる。しかし総雇用者所得で見ると4、5月ではマイナスだったが、その後はプラスになっている」と答え、「日銀の黒田総裁には2%の物価安定目標をお願いし、手段は任せている」と述べた。

 

 民主党の櫻井充議員は「地方では円安で原材料費が上がったことでの影響が大きい。株価が上がっているのは円安になったから株が買われているだけだ。その上GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)でさらにバブルを作ろうとしている」と、安倍政権の円安政策が地方経済に深刻な打撃を与えていると指摘した。

 

 これに対し安倍首相は、「デフレからの脱却を第一に掲げ、その成果を挙げてきた。2012年の暗く立ちこめた空気を私たちが変えたのは事実だ」と、あくまでアベノミクスにより経済状況が良くなっているとの認識を示している。

 

(DAILY NOBORDER編集部)

写真:「参議院インターネット審議中継」より