夢のシェールガスは夢で終わるか?
住友商事が1700億円の損失を出して撤退を余儀なくされている米国のシェールガスが、いよいよピンチのようです。
住商の損失の原因は、価格が安いと言われてきたシェールガスの掘削が以外に高コストだったという話。有望視されていたガス田は掘ってみないとどのくらい掘り当てられるかわからない状態で、しかも埋蔵形態が複雑なためコストパフォーマンスが悪かったとか。
28日の日経新聞によれば、優良シェールガス田は米国企業に抑えられているとのこと。なのでこの先も海外の企業が掘り当てるのは難しそうです。
おまけにここへ来て、今まで稼いできたはずの米国企業にも曲がり角が訪れています。米シェブロンがクエート社に株を売ったり、業界2位の大手チェサピークエナジーまでが5800億円で身売りを決めたそうです。
夢の格安天然ガスは、夢で終わる可能性も出てきました。
(森功)<t>
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