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「日中韓を振り回すナショナリズム」の慧眼

 半藤一利さんと保阪正康さんの対談本「日中韓を振り回すナショナリズムの正体」(東洋経済)という対談本で、ナショナリズムや愛国心について語り合っています。

 

「そして、メディアは日本を戦争に導いた」に続くシリーズ第2弾。対談のまとめ本だけあって、お二人とも平易な言葉でわかりやすく語っています。

 

 なかでも近頃のメディアがよく使う国益云々や愛国心の欠如、などという如何わしさに、うんざりしているご様子。

 

 本の後半で、半藤さんが勝海舟の至言を紹介しています。

 曰く「忠義の士というものがあって、国をつぶすのだよ」。

 なるほど愛国心の押し売りは非常に危うい。

 

(森功)<t>

※写真はイメージです。