書籍の「自炊」訴訟、浅田次郎ら作家側が勝訴
書籍を裁断し、スキャンして電子書籍化する、いわゆる「自炊」の代行ビジネスを行っている事業者に対し、著作者の許諾のないスキャン事業は著作権の侵害に当たるとして、作家たちが著作権侵害行為の差し止めを訴えていた訴訟の控訴審が22日、知的財産高等裁判所で行われ、一審に続き原告側の全面勝訴となる判決が言い渡された。
これは浅田次郎さんや林真理子さん、東野圭吾さんなど7人の作家が原告として書籍スキャン事業者7社などを訴えていたもので、2012年11月に東京地裁に提起し、昨年9月の第一審判決で原告の全面勝訴となる判決が出ていた。
今回はその判決に対して控訴した被告について審理が行われたもので、原告弁護団は「無許諾の書籍スキャン事業は違法であり、第一審判決に続き、知財高裁でも明確に示されたことには大きな意義がある」とコメントしている。
(DAILY NOBORDER編集部)
PHOTO by Gideon (What does it all mean?) [CC-BY-2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons