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マララさんを付け狙う「パキスタンタリバン」

 ノーベル平和賞に決まったマララ・ユスフザイさんに対し、2012年に襲撃した当のパキスタンタリバン(TTP)が、「異教徒から与えられた賞を誇ることに価値はない。マララは、我々が異教徒のプロパガンダに屈しないことを知るべきだ」という不気味な声明をツイッターで出しました。恐れる必要はないでしょうが、TTPはなかなかつかみづらく、厄介な相手だといいます。

 

 TTPはアフガニスタンのタリバンと分けて語られますが、いわば元祖タリバンと新興タリバン違い。アフガンにおける米国のタリバン掃討作戦でパキスタン国境付近に逃げ込んだタリバンに、パキスタンのイスラム過激派が影響を受けて結成された組織だとされています。パキスタン国内にも、タリバンを支援する勢力がまだまだ根強く、現在のタリバン復活はパキスタン側のバックアップがあったからだといいます。

 

 彼らにどう対処するのか、これまでやってきた空爆などの米国流は通用しないことだけはたしかでしょう。

 

(森功)<t>

PHOTO by Claude TRUONG-NGOC (Own work) [CC-BY-SA-3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons