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住民説明会で不満噴出 川内原発再稼働の理解得られず

 鹿児島県にある九州電力川内原発が原発再稼働の基準を満たしたと審査されたことを受け、原子力規制委員会による住民への説明会が9日から始まった。

 

 これは鹿児島県の要請で原子力規制委員会が行うもので、原発から半径30キロ圏内の市町で順次開催され、9日は川内市で開催された。

 

 冒頭で規制委員会による安全性の説明があったが、質疑では原発再稼働を疑問視する声が噴出した。グリーンピースジャパンによると、今回の説明会は参加者が鹿児島県民に限定されているほか、会場内での録音や撮影は禁止でインターネット中継もなく、質疑応答の時間は短いなど、地元との合意を図るにはほど遠いものだった。

 

 安倍首相は2日の参議院本会議で、「桜島を含む周辺の火山で今般、御嶽山で発生したよりもはるかに大きい規模の噴火が起こることを前提に審査している」と述べ、川内原発の安全を宣言したが、住民の理解は得られていない。

 

(DAILY NOBORDER編集部)

PHOTO by Muyo master at ja.wikipedia [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) or CC-BY-SA-3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/)], from Wikimedia Commons