高速増殖炉「もんじゅ」依然実用化メド立たず
日本原子力研究開発機構は、昨年10月から1年間行ってきた集中改革の成果と今後の対応を取りまとめた報告書を2日、下村博文文部科学大臣に提出した。
しかし、最重要課題であった同機構が運営する福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」の改革については、保守管理体制及び品質保証体制の再構築に向けた作業が遅れているとして、半年間期間を延長することを発表している。
これに対して、下村大臣は「極めて遺憾だ。もんじゅが運転できる最後のチャンスと捉えてほしい」と苦言を呈している。
もんじゅは1995年にナトリウムが漏れる事故を起こすなど、トラブルが相次いでおり、これまでに1兆円以上を投じているにもかかわらず実用化のメドは立っていない。
(DAILY NOBORDER編集部)
PHOTO by NiFe (NiFeからの写真) [<font><font>GFDL</font></font> or <font><font>CC-BY-SA-3.0-2.5-2.0-1.0</font></font>], via Wikimedia Commons