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住宅統計大幅マイナス アベノミクスの恩恵は大企業のみ?

 国土交通省が30日に発表した統計によると、8月の住宅着工件数は前の年の同じ月に比べて12.5%マイナスの約7万4千件だった。

 

 消費税引き上げに伴う反動が依然尾を引いており、特に持ち家は7か月連続の減少で、マイナス22.7%と落ち込みが目立つ。

 

 また、8月の建設工事受注動態統計の速報では、前の年の同じ月に比べて4.3%のマイナスで、特に民間では9.5%のマイナスと大きく落ち込んだ。

 

 建設大手50社を対象とした建設工事受注状況の調査では、8月の受注金額は前の月の同じ月に比べて8.6%のプラスとなったが、内訳では公共工事がプラス16.7%だったのに対して、民間工事はマイナス16.1%となるなど、大手企業がアベノミクスによる恩恵を受けている一方、民間需要が大幅に落ち込んでいる現状が浮き彫りになった。

 

(DAILY NOBORDER編集部)

PHOTO by PKS at da.wikipedia [CC-BY-SA-2.5 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.5)], via Wikimedia Commons