アリババ狂騒で楽天の落日
トヨタの株式時価総額22兆円を抜き、大騒ぎになっているアリババの上場。
大株主のソフトバンクは、22兆円のうち8兆円を持った計算になります。実に投資額の1300億円が8兆円。米通信会社の買収に失敗し、ピンチに立たされていた孫さんもこれで一息つくでしょう。
一方、このアリババとソフトバンク連合の脅威にさらされているのが、同じネット通販の楽天市場でしょう。
昨年10月以降、ソフトバンクグループのヤフージャパンがヤフーショッピングにおける出店や販売手数料を無料にし、国内の出店数を13万まで伸ばしています。
楽天はそれまでの独走状態から一転、窮地に立たされています。
今回、孫さんはアリババ株を保有し続けるといっていますが、それはアリババとの提携のためでしょう。出店無料化もアリババの手法で、決済システム「アリペイ」も利用しているわけですから。
(森功)<t>
画像:Wikimedia Commonsより