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ネオナチ高市総務相のオカルトチックな視線の先にあるもの

 臨時国会は今月29日に召集される。安倍晋三首相は17日、視察先の福島県で地域の活性化に向けた関連法案処理に最優先で取り組む考えを示した上で「女性が輝くための法整備、災害対策のための法整備」を重要課題に上げた。

 

 地震や豪雨による自然災害が多発する中、山間部や河川流域などのさらなる防災対策が急がれるところだ。ただもう一つの「女性が輝くための法整備」を「地域の活性化」に結びつけるセンスは如何なものか。確かに安倍政権は女性が輝く、女性が活躍する社会を目指しているが、どんな屁理屈をこねてくるのか見ものである。

 

 確かに「女性」は安倍政権の今後を象徴するキーワードの一つだから、何をやるにしても枕詞にこの二文字を付けたくなる気持ちは分からなくはない。

 

 そう言えばつい最近、安倍首相は官邸に女性のトラック運転手や土木技師を招いたり、政府主催で「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」を開催したり、国内外に向けて安倍政権が女性の良き理解者であることを必死でアピールしている。こうした安倍政権の女性に向けた姿勢、意欲的な試みを多くの国民は期待をもって見つめているはず。

 

 しかし、だからといって「女性」であれば、何でも許されるという話ではなかろう。高市早苗総務相のことだ。

 

 ネオナチの政治団体代表との親密ツーショット写真が暴露されたのは、先に本欄が指摘したところである。

 

 どこかオカルトチックに一点を見つめる写真の中の高市氏の眼差し。ご本人は氏も素性を知らぬ存ぜぬとシラを切り通すつもりなのだが、さらにここにきて高市氏がヒトラー礼賛本に推薦文を寄稿していたとの疑惑も浮上。事実であれば、もはや政権内部に庇うものは誰ひとりいないだろう。ましてや秋以降、安倍首相には矢継ぎ早に重大な政治決断を迫られる緊張した場面が続く。賢明な高市氏であれば臨時国会召集前、政権の足を引っ張らないよう自ら体調不良を理由に大臣をお辞めになるはずだが。

 

(藤本順一)<t>

写真:首相官邸HPより