広島の土砂災害から1ヶ月の現場で見たもん、感じたこと 岩路記者の最後の現場もここやった…
まいど、いまにしです。
広島の土砂災害から1ヶ月が経過した。
土砂災害の現場に行くと、直後からすると、立ち入りも容易なり復旧が進んでいた。
けど、写真のように、土砂につぶされた家屋、車などまだまだ、傷あとは生々しい。
どこかの住まいにあったのか、時計は土石流のあった、午前3時過ぎのまま。
一期一会の言葉が、やるせない。
あちこち、歩いていると、母を失ったという遺族に出会う。
「母の遺品、なんでもいいから、探したい」と泥だらけの家に入ってゆく。
ようやく見つけたのが、泥だらけになった数枚の写真。
家族で沖縄旅行に行った時のものだという。
「お母さん、お母さん」
写真を手に呼びかける、2人の娘さんたちに胸がつまる。
あちこちで、悲劇に出会う。
そういえば、事故の日、現場で何度も連絡をとったのが、こないだ亡くなった報道ステーションの岩路真樹記者やった。
ワシより、先に現場に入っていた岩路記者。
どこへ行けばいいんやないかと、いろいろ教えてくれた。
日もくれて、落ち着いた時「いっぱい、やるか」と連絡すると、まだオンエアあるねんといい「東京でいきましょう」と約束。
だが、それがかなわへんかった。なんでやねん?
たぶん、現場取材は広島の土砂災害のここが、最後やったはず。
岩路記者が取材していた場所で、静かに手を合わせた。 合掌
(今西憲之/文と写真)<t>