朝日新聞OB元論説委員・薬師寺克行氏が朝日の体質を批判
吉田調書報道での記事取消などで社内外から批判が噴出している朝日新聞が、OBからも批判の声が上がっている。
朝日新聞の元政治部長で論説委員も務めた薬師寺克行氏が18日、インターネット報道番組「ニューズ・オプエド」に出演し、古巣の倫理観の欠如を厳しく指摘した。
薬師寺氏が特に問題としたのは、14日に朝日新聞が紙面で謝罪した、任天堂岩田社長のインタビュー記事の問題と、18日発売の週刊文春で子会社の朝日新聞出版が他社の極秘資料を盗んでいたと報じられた点について、「企業の倫理観の問題だ」と非難した。
薬師寺氏は、かつて朝日新聞が長野県知事だった当時の田中康夫氏に対して、実際には取材していないのに、取材したとして記事にした際には、謝罪や検証、関係者の処分などが迅速になされたことを引き合いに、「任天堂には謝罪していても、読者に対しては2年以上放置していた。昔はしていなかったことを、いまはしていて、そのことが深刻だ」と述べた。
(DAILY NOBORDER編集部)
画像:ニューズ・オプエドより