発売中止!「FLASH」に掲載されたハリウッド女優の奔放な肢体
9月9日発売予定だった写真週刊誌「FRASH」が突如、発売中止、自主回収を進めている。前日8日に発行元の光文社が発表した。
同社の公式サイトには、同号で「一部記事に不備がありましたので、発売を中止することにいたしました」とだけ書かれていたため、8日夜からネットを中心に「発売中止理由」について揣摩臆測が流れ始めた。
当初、もっとも“有力”とされていたのが、テレビ朝日「報道ステーション」ディレクターの自殺に関する記事だった。表紙に〈もうひとつの「朝日問題」 朝日新聞の従軍慰安婦問題をけっして報じない『報ステ』に激震ーーー反原発ディレクター衝撃自殺! テレ朝が古舘伊知郎を見限った〉と、表紙におどろおどろしいタイトルが刷られていたからだ。
同ディレクターが原発問題に深く食い込むなど反権力的な取材に熱心だったことから、記事に何らかの激震情報があり、権力筋から「止め」が入ったのではないかなどと謀略説まで流れていた。
だが、真相はまったく違った。
光文社の複数の関係者の話によると、表紙のいちばん上にある〈ハリウッド美女が破廉恥自撮り 世界最大の流出SEX写真 アカデミー賞女優から金メダリストまで〉の記事が問題となり、発売中止→回収になったという。
これは、インターネットに流出した世界的セレブスターたちのあられもないプライベートヌード写真をコピペして、そのまま掲載したというシロモノだ。
問題の流出事件は、アップル社が提供するサービス、iCloudがハッキングされ、ハリウッドのトップスターらの裸写真が匿名画像共有サイトに投稿されたというもので、世界的な騒動となっている。ハッカーによる不正侵入事件として、米FBIが捜査に乗り出す事態にまでなっている。
「FLASH」は、そんな“危ない物件”をモザイク処理も何もなく、実名顔出し、ノーカットで載せてしまったのだ。
こうなると、肖像権はもちろん、女優としての価値の毀損、プライベート侵害、名誉毀損とあらゆることが考えられる。米国で訴えられでもしたら、光文社は一貫の終わりだ。その賠償額は天文学的な数字になるだろう。
いったいどんな写真が載っているのか。
DNB編集部は書店の棚から消えてしまった「FLASH」最新号を独自のルートで入手した(実はコンビニでも買えたらしい……)。確かにその内容はなかなかエグい。
映画「スパイダーマン」のヒロイン、キルスティン・ダンスト(32)の自撮りヌードに始まり、人気水着モデルのケイト・アプトン(22)、ドラマ「glee/グリー」の新ヒロイン、メリッサ・ブノワ(25)、テリーサ・パーマー(28)、アリアナ・グランデ(21)、マッケイラ・マロニー(18)、ブリー・ラーソン(24)、ロリ・ヒューイング(41)など、超一流女優、モデルの、あまりに無防備な裸体が載っている。ある人気女優が婚約者とは別の男性と性交している写真(いわゆるハメ撮り)まである。
これをそのまま売っていたら、間違いなく訴えられたことだろう。
編集現場はこのヤバさに誰も気づかなかったのか。それにしても、流出画像をコピペとはあまりに安易、それが発売中止とはあまりにお粗末すぎる話である。
(DAILY NOBORDER編集部)