資源保護へ前進 マグロ漁獲制限で合意
1日から4日まで福岡市で開催されていた「中西部大西洋クロマグロ類委員会」(WCPFC)は、乱獲により資源量が過去最低レベルにまで落ちていたことへの対策として、未成魚のクロマグロの漁獲量を基準となる2002年から2004年平均の50%に削減することで合意した。
また、WCPFC加盟国は30キログラム以上の太平洋クロマグロについても、2002年から2004年の平均漁獲量を超えないよう手段を講じることなど、複数の資源保全策で合意がなされた。
これを受けて、会議にも出席していた国際環境NGOグリーンピース・ジャパンの花岡和佳男氏は「未成魚の漁獲量を半減する措置が合意されたことは評価できるが、産卵直前にその群れを一網打尽する漁業が続くようでは、公平性に欠く。」との声明を発表し、巻き網漁による乱獲の制限を訴えている。
(DAILY NOBORDER編集部)
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