ノーボーダー・ニューズ/記事サムネイル

池上彰氏の批判記事も掲載拒否【朝日新聞】

 ジャーナリストの池上彰氏が朝日新聞で掲載している連載で、朝日新聞批判を書いたために原稿の掲載を拒否され、それを受けて池上氏から連載打ち切りの申し入れを受けていたことが判明した。

 

 週刊文春ウェブ版が2日、スクープ速報として掲載したもので、記事によると問題となったのは、池上氏が朝日新聞で月に一度連載している「新聞ななめ読み」の8月末掲載予定だった原稿で、朝日新聞の慰安婦報道の検証記事を取り上げ、「朝日新聞は謝罪すべきだ」という記述があったという。

 

 週刊文春が池上氏本人に確認したところ、事実関係を認めた上で「掲載を拒否されたことで、何を書いてもいいと言われていた信頼関係が崩れた」とコメントしたという。

 

 朝日新聞は先週、自社を批判していた週刊文春、週刊新潮の広告掲載を拒否して物議を醸しており、今回、言論封鎖が明らかになったことで、さらに報道機関としての姿勢が問われることになりそうだ。

 

(DAILY NOBORDER編集部)

PHOTO by User:PRiMENON (Own work) [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) or CC-BY-SA-3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/)], via Wikimedia Commons