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デング熱、国内での感染確認 要警戒

 厚生労働省は27日、デング熱の症状が疑われていたさいたま市内の10代女性について、デング熱への感染が確認されたと発表した。

 

 デング熱とは、蚊が媒介するウィルス性の熱性疾患。突然の発熱や激しい頭痛などの症状があり、アジアや中南米、アフリカなど熱帯・亜熱帯地域で広くみらる。世界中で毎年約5000万から1億人の患者が発生しているという。

 

 日本においては、海外で感染し、帰国後発症する例が、近年では毎年200例程度報告されているが、今回のような国内感染事例はここ70年近くなかった。

 

 なお、厚生労働省によると、デング熱に対しては特有の薬はなく、対処療法が主体となるほか、予防法としては実用化されたワクチンがないため、蚊との接触を避けることに注意することが重要だとしている。

 

(DAILY NOBORDER編集部)

PHOTO by Original author: US Department of Agriculture; then denoised rescaled, enhanced with adaptive denoising filters and minimal resharpening, then unscaled to original resolution, for easier refitting at various resolutions. [Public domain], via Wikimedia Commons