ノーボーダー・ニューズ/記事サムネイル

原発事故と自殺の因果関係認定【福島地裁】

 東京電力福島第一原発の事故により避難生活を余儀なくされた女性が、うつ病を患った末に自殺したとして、遺族が東京電力に約9100万円の損害賠償を求めた訴訟が26日行われ、福島地裁は東電に約4900万円の賠償を命じる判決を下した。

 

 各社の報道によりますと、福島地裁は、「避難生活で精神的に追いつめられ、うつ状態になった」として事故と自殺の因果関係を認定した。

 

 訴状によると、自殺した女性は原発事故のあと、2011年6月に家族とともに福島市内で避難生活をしていたが、精神状態が悪化し、一時帰宅していた7月に焼身自殺を図り、死亡した。

 

 原発事故が原因で自殺したとして、賠償を求められた訴訟で賠償命令が出たのは初めて。

 

(DAILY NOBORDER編集部)

写真:福島地裁HPより