トリチウム分離で廃炉・汚染水対策へ一歩前進【資源エネルギー庁】
資源エネルギー庁は26日、汚染水処理対策技術検証事業(トリチウム分離技術検証試験事業)の採択事業者が決定したことを発表した。
同庁によると、福島第一原発内で発生する汚染水について、分離できずに残ってしまうトリチウムの分離技術に関する最新の知見を得るために、「トリチウム分離技術検証試験事業」の公募を今年5月15日から7月17日まで、海外企業も参加可能な形で実施していたもの。
事業者採択には平成25年度補正予算「廃炉・汚染水対策事業費補助金」に係る基金設置法人からの委託を受けて事務局(株式会社三菱総合研究所)が設置され、国内外の有識者からなる審査委員会において海外企業3者が決定された。
ただし、本事業はトリチウム分離技術に関する最新の知見を得るために実施するものであり、トリチウムの分離処理を行うことを決定したものではないとしている。
なお、採択事業者は以下の3者。
・Kurion, Inc.【米国】
・GE Hitachi Nuclear Energy Canada Inc.【カナダ】
※General Electric Company (アメリカ)と株式会社日立製作所(日本)の共同出資会社
・Federal State Unitary Enterprise“Radioactive Waste Management Enterprise “RosRAO”【ロシア】
(DAILY NOBORDER編集部)
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