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原爆のキノコ雲の下で何があったのか。NYで写真展始まる

 ニューヨーク出身の写真家、ポーレ・サビアーノ氏の個展「上空から」が、アッパー・ウエスト・サイドのウエスト・パーク・プレスビテリアン教会で1日から始まった。

 

 会場には、2008年から撮り続けている広島、長崎の被爆者や東京の空爆被害者を撮影した写真11点が展示された。

 

[caption id="attachment_25704" align="alignnone" width="150"]ポーレ・サビアーノ氏 ポーレ・サビアーノ氏[/caption]

 

 ポーレ氏は、「原爆のキノコ雲の下で何があったのか多くの人に知って欲しい」と挨拶。
 来場者は、「作品に写る被爆者の表情から心動かされた」、「米国の教科書で見たキノコ雲は、目に焼き付いているが、その後の被爆者の人生に触れる機会がなかった。写真から想像することができた」と話し、会場で真剣に見入っていた。

 

 この写真展は、ニューヨーク仏教連盟会長の中垣顕實法師と同教会が共催する、広島・長崎の平和関連行事の一つ。同行事は、今年で20回目を迎え、例年よりも期間を延長し、10日間開催される。

 

 初日は、展示会場でオープニング・レセプションが行われ、広島の被爆者を描いた紙芝居、尺八の演奏や折り紙のワークショップが行われた。

 

(前田真里/文と写真)