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東電勝俣元会長ら起訴妥当 【検察審査会】

 東京電力福島第一原発の事故をめぐり、福島県の住民などから告訴されていたものの、昨年9月、検察により不起訴となっていた東電旧経営陣に対する検察審査会は30日、「起訴を相当とする」と議決した。

 

 今回、起訴相当と議決されたのは、勝俣恒久元会長と武藤元副社長、武黒一郎元副社長の3人。

 

 議決の理由としては、重大事故の発生を未然に防ぐ義務を怠ったことなどを挙げた上で、勝俣元会長に対しては「新潟中越沖地震による柏崎刈羽原発の事故を経験し、想定外の事態が生じることの認識をもっていたにも関わらず、最高責任者として適切な対応策を取らなかった」などと厳しく非難している。

 

 今後、地検が再調査をし、検察側が改めて起訴するかどうかを判断するが、検察審査会が再度「起訴すべき」との判断をした場合、強制起訴される。

 

 検察審査会は、選挙権を有する国民の中からくじで選ばれた11人で構成され、検察官が被疑者を裁判にかけなかったことの是非を審査する機関。

 

(DAILY NOBORDER編集部)

写真:福島第一原子力発電所1,2号機原子炉建屋(東京電力HP写真・映像ライブラリーより)
撮影日:2011年4月10日