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京都市、人気観光地ランキングで初首位!

 今月2日、米国の旅行雑誌最大手「トラベル・アンド・レジャー」が行った読者投票、「ワールド・ベスト・アワード2014」の世界の魅力的な観光地ランキングで、京都が首位となった。日本の都市としては初めて。

 24日夜、マンハッタンのイベント会場で表彰式が開かれ、糟谷範子京都市観光政策監らに記念プレートが贈られた。

 

 同誌は月間約100万部の販売部数がある北米の富裕層向け月刊誌。毎年行われる同ランキングは、風景、文化、食などが評価項目となる。

 

 観光案内標識を4言語(日・英・中・ハングル)から2言語(日・英)へ簡素化、24時間多言語コールセンターやWi-Fiの整備など、京都市が旅行者の受け入れ環境を整えたことが効果を上げた。イスラム教徒の受け入れとして「ハラール・ツーリズム」というイスラム法に則った旅行サービスも行っている。

 

 糟谷京都市観光政策監は、「1位に選ばれたのは、市民の協力の結果。今後も国や他都市と連携して観光業界、市民をあげて京都ならではのおもてなしに磨きをかけていきたい」と話す。

 

 日本政府観光局の月別・訪日客数推計値によると、先月の米国人旅行者数は、8万7900人で過去最高を記録。日米間の旅客機の増便や円安を受けて訪日米国人旅行者数は、東日本大震災後、大きく増加している。

 会見の写真

(前田真里)

写真提供:© JNTO

(写真上:左から2番目:ジェイ・メイヤー氏(トラベル・アンド・レジャー編集発行人)、左から3番目:糟谷範子氏(京都市観光政策監)、右から2番目:田中由紀(JNTOニューヨーク事務所所長)、右から1番目:ナンシー・ ノボグロッド氏(トラベル・アンド・レジャー編集長)・写真下:会見の様子)