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Mysterious India 〜神秘的なインド訪問記(3)〜 Kalimpong編

 ガントクの次に向かったのは、西ベンガル州のカリンポン(今回は首都のコルカタに行かなかったのだ)。ここは標高1247mに位置する場所で、ベンガル人、チベット系の人、ネパール系の人が多く住む。(写真上:サボテン園から見たカリンポンの街並)

 

 筆者が訪ねたのは、ドゥルピン僧院とサボテン園(パインビュー植物園)、カリンポンマーケット。街自体はとてもこじんまりした場所で、シッキム州よりはインド「らしい」雰囲気もあるのだが、かつて英国領だった名残りもあり教会や英国風の建物なども目にした。また周辺のインド風景からがらりと変わる、ヨーロピアンリゾート気分を味わえるホテルも存在する。(ただし当たり前だが夜間は虫が入るので窓を閉める事。筆者体験談)。外には大きな庭園があり、とても気持ちがよい場所であった。

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<ヨーロッパ調の外観を持つホテルの外観と内装>

 

 また、これはカリンポンに限らず滞在中どこでもよく目にしたのだが、僧院はもちろん、僧院周辺、ホテル、家でもどこでもあらゆる場所でタルチョーと呼ばれる五色旗が掲げられている。これはアーユルヴェーダや仏教、チベットでも重んじている風(白)火(赤)水(緑)地(黄)空(青)の五元素をモチーフにした旗で、1回はためくと、1回読経した事になると言われている。

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<タルチョーがひしめくホテルの前、僧院近くの家>

 

 街を歩くと、水曜と土曜にカリンポンハットと呼ばれる市を開催するマーケットエリアに到達。筆者は火曜に歩いたのだが、シッキム州とチベット間の商業の中心地でもあったと言われるだけあり、乾物・野菜・スパイス・お菓子等様々なお店が軒をなしていた。あらゆる場所から訪れるインド人も多く、バスや車がかなり多い通りという印象を受けた。ちなみに今回見つけられなかったが、カリンポンハットではキネマと呼ばれる納豆も売られているらしい。

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<カリンポンのマーケットエリア>

 

 また、既婚者やヒンズー教が主につけるといわれているティカ(おでこの赤い印)も売られており、独身でも大丈夫なティカがあるとガイドに言われ、急きょ購入することになった。

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<簡易ティカをすぐ貼る為、購入したのをすぐ開封してくれたガイド>

 

 ところ変わってサボテン園(パインビュー植物園)に移動する。

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<サボテン園(パインビュー植物園)>

 

 ここは、1971年にMohan S Pradhan氏の趣味で建設された。

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<創業者の像>

 

 こじんまりと4つほどあるビニールハウスの中には、世界中の1500を超えるサボテンがあり、周辺には数種の花々と植物が並び、奧まで歩くとカリンポンの街並を眺める絶景スポットがある。ここで一息つく事も出来る。

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<綺麗な花を咲かすサボテン。かなり珍しい種類のサボテンもある>

 

 カリンポンは、ここが有名!と騒ぐというよりも、しっとりと土地の空気と流れを感じながら、自分が物思いにふけったりするのに適していると筆者は思う。不思議とインドでは5時起き(時差ぼけではなく)を自然としたくなり、ほぼ毎朝瞑想をしていたのだが、とりわけカリンポンはそうした時間に集中できる場所だった。(余談だが、北東部ではヨガ人口が少ないらしい。自然が豊かだからか、ランニングや軽い自己流エクササイズをする人が多いとのこと)。

 

 また、今回は足を運べなかったが、スコットランド人の宣教師、グラハム氏の邸宅でもあった孤児院・学校のグラハム邸に次回は訪問してみたい。

 

 さて、ドゥルピン僧院は僧院特集でお送りするとして、次はカリンポンから少し離れた場所にある、ダージリンに向かう。

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<ダージリンに向かう途中の雲海>

 

(成瀬久美)