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なぜ野々村兵庫県会議員の切手代金が法外なのか

 兵庫県の野々村竜太郎議員が問題の政務活動費のうち、176万円も切手代に使っていたことが話題になりました。

 

 調べてみると、他にも百万単位で切手代を使っている議員が少なくなく、戦々恐々といった風情です。なぜ切手をこんなに大量に買うのか、不思議に思われる方もいるのではないでしょうか。ある事情通によれば、それは特定郵便局長と自民党政治との馴れ合いの名残なのだそうです。

 


 かつて地主や庄屋さんなどの地元の名士が特定郵便局長になり、代々家業として郵便局を経営する傍ら、特定郵便局は自民党の集票マシーンとして機能していました。で、政治家たちは票の見返りに郵便局から大量に切手を買う慣習が生まれたとか。議員にとっては、切手を現金化すればいいだけだし、余った切手は後払い郵便の精算に使ったり、といった塩梅。

 

 そうした歴史的な背景があるので、郵便切手がバカ売れしてきたのだそうです。

 

(森功)<t>

PHOTO by Ypy31 (Own work) [Public domain], via Wikimedia Commons