わずか2日間の国会論争【集団的自衛権】
国会では、14日に衆議院、15日には参議院で集団的自衛権についての集中審議が行われた。
安倍首相は、「ホルムズ海峡は我が国の原油の8割が通り、エネルギー安全保障の観点から極めて重要だ」と述べ、集団的自衛権を行使しての機雷除去の必要性を強調したが、野党からは多くの批判が出ている。
日本維新の会の片山虎之助議員は、集団的自衛権の行使に賛成の立場としながらも、国民の理解は進んでいないとして、安倍総理の国会を軽視した進め方を批判している。
また、内閣法制局長官は、政府から意見を求められたのは6月30日だったとし、翌7月1日には「意見はない」という旨の回答をしていたことを明らかにした。
これは民主党の福山哲郎議員の質問に答えたもので、歴代の内閣法制局が集団的自衛権行使を否定してきたにも拘らず、今回は「意見なし」との回答に、法の番人としての機能を果たせていない法制局を批判している。
(DAILY NOBORDER編集部)
写真:Wikimedia Commonsより