68年目の大転換、憲法解釈変更
政府は1日、臨時閣議を開き、集団的自衛権を限定的に行使できるようにする「憲法解釈の変更」を決定した。
首相官邸によると安倍首相は閣議後の記者会見で、「集団的自衛権が現行憲法の下で認められるのか。そうした抽象的、観念的な議論ではありません。例えば、海外で突然紛争が発生し、そこから逃げようとする日本人を同盟国であり、能力を有する米国が救助を輸送しているとき、日本近海において攻撃を受けるかもしれない。我が国自身への攻撃ではありません。しかし、それでも日本人の命を守るため、自衛隊が米国の船を守る。それをできるようにするのが今回の閣議決定です。」と述べ、仮に集団的自衛権の行使を行う場合も「限定的」とし、「平和国家としての歩みをさらに強くするものだ」と強調。「私は総理大臣として国民の命を守り、平和な暮らしを守るために、様々な課題に対して目を背けずに正面から取り組んでいく責任があります。その責任において、今回、閣議決定を行いました」と説明した。
(DAILY NOBORDER編集部)
写真:首相官邸HPより