安倍政権が放置する「年金破綻」の衝撃!
昨日(10日)発売の月刊「文藝春秋」に掲載された〈渾身の追及レポート/隠蔽された年金破綻/粉飾と欺瞞を暴く〉と題された記事が大きな波紋を呼んでいる。
〈自民党と厚労省の「十年の罪業」〉という副題のついたこの記事は、衆院議員の河野太郎氏と日本総研上席研究員•西沢和彦氏によるもので、12ページに渡り詳細なデータを示しつつ現行の年金制度が破綻していることを告発した、まさに渾身のレポートだ。
〈年金の「百年安心プラン」は破綻している。この事実を我々はしっかり認識する必要があります〉〈放っておけば、ある日突然、大幅な年金減額あるいは負担増を突き付けられることも、国民は覚悟しなければなりません〉。
そんな衝撃的な言葉から始まる記事の詳細はぜひ同誌を読んでいただきたいが、最大のポイントは、現行の年金制度はあらゆるデータの検証から(記事にはその詳細が書かれている)すでに破綻していることが明らかなのに、安倍政権と厚労省はそれ認めず、ことさら安心を強調するため、数字の粉飾、捏造が繰り返されているという点だ。しかも、現政権下ではアベノミクスがシナリオ通り上手くいっていると見せかけたいため、粉飾、捏造、隠蔽にさらに拍車がかかっているとも指摘する。
ただ、このレポートに救いがあるのは、安倍晋三首相が直ちに「百年安心プラン」を撤回し、一刻も早く抜本改革に着手すれば破綻は回避できるとして、その代案を示していることだ。そのためには、まず国民がこの問題に強い関心を持たなければならないと記事は主張する。
第1次安倍政権は「消えた年金」問題で窮地に追い込まれた。現政権は、こうした国民生活に直結する問題を放置したまま、高い支持率の下、集団的自衛権行使容認や特定秘密保護等の方向に邁進している。責任の一端は、我々は国民にもあるのである。
(DAILY NOBORDER編集部)
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