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東京オリンピック、計画大きく見直し

 東京都の舛添要一知事はきのう10日、所信表明演説の中で、2020年東京オリンピック・パラリンピックについて触れ、「招致の時点で作成した会場計画が、都民の理解を得て実現できるよう、私は知事として、改めて自らの視点で、内容を再検討してまいります」として、競技会場の見直しを表明しました。
 
 オリンピック招致決定後の会場変更は、ロンドンオリンピックなど、これまでにもいくつか例がありますが、JOC、日本オリンピック委員会の理事のひとりは「なにも聞いていない」として、突然の変更に驚いている模様です。
 
 今回の舛添都知事の突然の変更表明の背景には、オリンピック競技計画全体の整備費用の高騰がある他に、葛西臨海公園で予定されているカヌー競技が環境へ与える影響、IOCから指摘されたゴルフ競技会場の距離の問題などがあるとみられています。
 
 さらに、舛添都知事は「森喜朗会長とも、同様の視点から協議を重ねた結果、会場計画全体についても見直すべきとの結論に至りました」と述べ、東京オリンピック大会組織委員会との連携して、再検討作業を進めていく意向を明らかにしています。
 
(DAILY NOBORDER編集部)
PHOTO by 2x2leax (投稿者自身による作品) [CC-BY-SA-3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons