行き過ぎた社会の“匿名化”に歯止め BPO
放送倫理・番組向上機構(BPO)「放送と人権等権利に関する委員会」の委員長 三宅弘氏は6月9日付で、同機構のHPに「顏なしインタビュー等についての要望 ~最近の委員会決定をふまえての委員長談話~」と題する委員長談話を公表しました。
これによるとニュース番組などのインタビューで人物の特定をされないようにぼかしを入れたり、顔を映さないようにする、いわゆる「顔なしインタビュー」が日常化していることに対して「行き過ぎた社会の“匿名化”」と、注意を促しています。
テレビ各局は、「顔だしインタビュー」を原則とし、例外として「顔なしインタビュー」を使用する場合、その理由を注記するなど取材に協力する市民の意識も変えていく努力が必要であるとしている。その一方で、取材を受ける側の「プライバシー、名誉、肖像などはみだりに侵害されることのないよう保護することも必要である」としています。
(DAILY NOBORDER編集部)
PHOTO By Harless Todd, U.S. Fish and Wildlife Service [Public domain], via Wikimedia Commons