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なぜ根付かない「日本版LCC」

鳴り物入りで上陸した日本版LCCがどうにも振るいません。とりわけ業績の悪いのが、エアーアジア・ジャパンとジェットスター・ジャパン。マレーシアとオーストラリアから乗り込んで来たのですが、エア・アジアJはすでに撤回を決め、バニラエアーとして再スタート。ジェットスターJもこのほど110億円の増資を日本航空と豪カンタス・グループに要請し、急場をしのごうとしています。他の外資系各社を含め、外国のLCCはまだまだ日本に根付きそうにありません。


理由はいろいろ考えられますが、エアーアジアにしろ、ジェットスターにしろ、本国のやり方をそのまま日本に導入しようとしたことでしょうか。とりわけ日本の航空会社は整備や運航について厳しい規制がありますから、ついそこから外れ、トラブルを起こしてしまう。欠航が相次ぎ、評判を落とす結果になっているように感じます。数少ない成長産業分野だけに、やり方はいろいろあるように思うのですが……。


(森功)<t>
Photo:Jetstar japan (Wikimedia Commons /Author:Asacyan)