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「5人に1人が鼻血」DAYS JAPANが調査結果を公表(デイリーノーボーダー編集部)

チェルノブイリ原発事故の取材などを通じて、放射能と健康状況の関係に最も詳しいジャーナリストのひとりで、「チェルノブイリ子ども基金」前代表の広河隆一氏が、当時の調査結果を「DAYS JAPAN」を通じて公表した。

ここ数日の「美味しんぼ」騒動を受けて、チェルノブイリ事故後のIAEAによる情報隠蔽に直面した経験を持つ広河氏は、「鼻血は出ると訴えている人がいることを認めた上で、それが大きな病気に 結びつくのを防ぐためにはどうすればいいのかを話す方が建設的ではないかと思う」と提案している。

その上で、改めてチェルノブイリ原発事故後の追跡健康調査の報告を示し、安易な結論に結びつける政府や報道機関に警告を発している。

広河氏と「チェルノブイリ子ども基金」は、1993年から96年にかけて避難者2 万5564 人に対して健康状況に関する独自のアンケートを行い、その結果、5 人に1 人が鼻血を訴えていることを報告している。また、10年後の調査でも同じ症状を訴える避難者がほぼ同率いたことも併せて述べている。

(写真は沖縄県久米島の球美の里/C:広河隆一)

 

 

【DAILY NOBORDER編集部】