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「美味しんぼ」騒動に環境省まで“異常”な過剰反応(デイリーノーボーダー編集部)

週刊「ビッグコミックスピリッツ」の連載漫画「美味しんぼ」の描写に対して、福島県双葉町が抗議文を送るなど物議を醸しているが、新たに環境省も8日「放射性物質対策に関する不安の声について」と題する見解を発表したことがわかった。

環境省は公式HPの中で、

〈国連(原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR(アンスケア))が、これまでの知見に基づき公表した「2011年東日本大震災と津波に伴う原発事故による放射線のレベルと影響評報告書」(平成26年4月2日公表)によれば、住民への健康影響について、「確定的影響は認められない」とされています〉

〈東京電力福島第一原子力発電所の事故の放射線被ばくが原因で、住民に鼻血が多発しているとは考えられません〉

などとしている(http://www.env.go.jp/chemi/rhm/info_1405-1.html 環境省)。

これに対し井戸川前双葉町長は10日、自身のfecebookで、

〈美味しんぼの漫画に環境省が異常なほど反応していますがこれは彼らが福島で安心キャンペーンの嘘がバレるために躍起になって否定をしているからです。嘘をついていなければ漫画がどうしたと平静でいられるものです。如何に福島は危ないかを証明しているのは今の環境省です。〉

と厳しく反論し、「美味しんぼ」の内容についても、

〈美味しんぼの漫画は表現の自由です、取材を受けた者の内容を曲げて書くのはいけません〉

〈むしろ一般のメディアの方が私の意見を丸めてしまい伝えたい言葉になっていないことの方が多いですよ〉

と、メディアの伝え方についての疑問を呈した。

一方、原作者である雁屋哲氏は「原発問題を考える⑬ 福島の真実」(日豪プレス)にて鼻血や疲労感は自身や同行したスタッフの体験でもあると述べ、4日には 〈反論は、最後の回まで、お待ちください。(批判に対する)本格的な反論は、その24が発行されてからにする〉とコメントした。

同コミックはきょう発行される。

http://kariyatetsu.com/blog/1685.php  (雁屋哲氏ブログ)

【DAILY NOBODER編集部】