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鈍感力にもほどがある 福島第一原発「凍土壁」に今頃待ったとは(森 功)

原子力規制委員会の更田豊志委員が「凍土壁で地下水に影響がでないか」と6月の東京電力福島第1原子力発電所の汚染水対策着工に待ったをかけたと報じられています。原発への地下水流入については、事故発生直後の2011年4月から民主党政府で対策が検討されていました。当時、凍土壁についてはこれほどの大規模な設置は難しい、と見送られた経緯があります。もちろん今の計画はそれを承知ではなかったのでしょうか。今になって何をやっているのか、と腹が立ちます。

案の定というか、毎度のことといえばそれまでですが、こういう繰り返しに慣れてしまうこと自体が怖い気がします。でも東電は2期連続黒字。亡くなった渡辺淳一さん風に言えば、東電は「鈍感力に優れた企業」となるのでしょうか。

【ブログ「森功のブログ」より】

Photo :TEPCO head office(Wikimedia Commons /Author:↑PON)