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「暗礁に乗り上げたTPP交渉」というのは日米の茶番だ!(森 功)

来る24日の日米首脳会談を控え、甘利明経済財政・再生相がわざわざ渡米して米通商代表部(USTR)のフロマン代表と3日間で10時間も話し合ったという環太平洋経済連携協定(TPP)。白熱した議論を交わして互いに譲らず、交渉は暗礁に乗り上げた、なんていう報道が目立ちますが、本当にそうでしょうか。ある自民党関係者によれば、あんなのは計算ずくの茶番、本音は双方とも時間稼ぎをしているだけ、と笑っていました。

簡単にいえば、日本側は、農水族議員たちが重要5品目について妥協しないふりをしながら落としどころを探している状況。かたや米国のオバマさんは、国内政治力の弱いコメを譲る腹を固めているものの、他の品目で譲れば一挙に政権基盤を失ううえ、身内の民主党内からのTPP反対の声が上がっているそうです。そのあたりは今月号の文藝春秋でジャーナリストの東谷さんがわかりやすく説明しています。まさに茶番というほかありません。

【ブログ「森功のブログ」より】

photo:World Economic Forum from Cologny,Switzerland(Wikimedia Commons)