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安倍外交の読み違い

 安倍晋三首相の靖国参拝後、米国の「失望」発言が何かと取りざたされます。ケリー国務長官やへーゲル国防長官が千鳥ケ渊の戦没墓苑に参拝したサインを理解せず、靖国参拝した外交オンチなどと非難されています。また、何かと目立ちたがる内閣参与が事前に訪米し、米政府の空気を読み違え大丈夫だと安倍さんに伝えてしまったのではないか、との観測もあがっています。

 

 安倍外交の問題はやはり米中関係の読み違いではないでしょうか。「米中はこの5年、それぞれ10人ずつの重要閣僚が参加する会議を開いてきたほど急接近しているのに、安倍さんはそこがまるでわかっていない」とある政界通が話していましたが、その通り。他のアフリカやアジア外交の成果もほとんどあがっていないと見たほうがいいようです。

 

(森功)

Photo : Shinzo Abe at CSIS Wikimedia Commons /Author:Ajswab