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やっぱり怪しげな「ビットコイン」電子マネーとの違い(森 功)

いきなりの取引所の停止で騒動になっている〝仮想通貨〟ビットコインの規制を政府が決め、物議を醸しています。政府の見解ではビットコインは通貨ではなく、モノだといい、銀行や証券会社での取引を禁止するそうです。これに対し、ビットコインは電子マネーと同じだから、規制はしないほうがいいというアゲ潮派の意見もありました。実際、仕組みの上でビットマネーはスイカやエディなどの電子マネーと似ており、それをネット上で流通させているだけだといえなくもありません。電子マネーでもカードから盗まれる危険性はゼロとはいえません(ネットに比べると危険性は格段に異なりますけど)。

ただし、双方に違いはあります。それは電子マネーが通貨と同じ固定価値で流通しているので国の保証がついているのと同じだとうこと。一方、ビットマネーはそれ自体が売り買いされ、価値が変動するので、相場を形成しています。そこが魅力というか、金銭欲という落とし穴に嵌りやすいところでしょう。政府のモノという説明ではわかりずらいですけど、怪しい大豆や小豆相場と似たような商品取引とでも言えばいいのでは。

【ブログ「森功のブログ」より】

Photo : Bitcoin cufflinks(Wikimedia Commons /Author:Isokivi)