PC遠隔操作事件 片山被告 法廷でアドリブ、なかなかええキャラやんか!(今西 憲之)
まいど、いまにしです。
先週、PC遠隔操作事件で、片山祐輔被告の初公判があった。 詳細は、今週の週刊朝日に書いたんやが、片山被告は 「徹頭徹尾、事実無根」 と全面否認し、無実を訴えた。
検察の冒頭陳述でわかったのは、決定的は証拠はなく、 片山被告の周辺捜査で前科前歴がある⇒かなりの怪しい証拠がある⇒片山被告が犯人に決まっている という感じで逮捕、起訴したことだ。
この事件、犯行声明がメール送信され、誤認逮捕者が4人も出るなど、 大きな注目を集めた。中でも、決定的だったのが、江の島のネコだ。 昨年1月5日に、犯行声明のメールが届き、遠隔操作のウィルス、アイシスにつながるものが、江の島のネコにあるという内容。 警視庁が捜査したところ、ネコの首輪にマイクロSDカードがつけられ、 調べたところ、アイシスにつながるもんがあった。 要するに、ネコに首輪をつけたもんが、めちゃめちゃ怪しい、犯人やろうと。
1月3日、片山被告は江の島に行った。午後3時過ぎ、問題のネコ、グレイに マイクロSDカードが貼り付けられた、首輪をつけたと検察は言う。 検察が「これや」と法廷で明かした防犯カメラの映像。 けど、片山被告が、ピンク色の首輪をつけるシーンは確認できん。 ただ、片山被告がグレイに接触しているだけ。 そして、検察側は 「ネコの首輪をつけて、ガッツポーズ」 と言った。ビデオで検察が、 「ここが、ガッツポーズ」 と言ったシーン。片山被告の、左手がちょっと動いた程度。 どこが、ガッツポーズやねんって(@_@;)
そんでもって、検察の冒頭陳述に対して、片山被告。 1時間以上も、自分自身で冒頭陳述で反論。 自らが書き、弁護団と打ち合わせて完成させたという。 片山被告、冒頭陳述の中で、SDカードのデータが作成された時間帯を 12月22日となっていることに触れて
「時間、タイムスタンプは変えることはできる。だが、やっていない」 と訴えた。
そして、検察にあてつけるように、こうも話した。 「タイムスタンプを変えた検事も前にいた」
おった、おった。 あの、F前田氏やがな。
あとで、冒頭陳述の要旨を入手してチェックしてみると、
「タイムスタンプを変えた検事も前にいた」 というくだりはない。 片山被告、アドリブで入れたんや。 こらぁ、オモろいキャラやんか、ネコ男。
疑わしきは、被告人の利益。 検察は、そんな立証やがな。 がんばってよ!
【ブログ「商売繁盛で笹もってこい!」より】