ハンナン浅田被告の一部無罪でわかった「大阪地検の目は節穴」(今西 憲之)
まいど、いまにしです。
昨日、食肉の王と呼ばれ、牛肉偽装事件で詐欺などに問われていた、ハンナンの元会長、浅田満被告の差し戻し控訴審の判決が大阪高裁で言い渡され、懲役6年8カ月(一部無罪)の実刑判決となった。
BSE対策の補助金を巡る牛肉偽装事件で、2004年に逮捕された浅田被告。だが、この事件で証拠隠滅罪の有罪判決が確定した同社の従業員らが、実は重要書類を隠滅していなかったことがわかった。
ワシは2007年2月に週刊朝日で、それをスクープして書いた。
「大阪府警の捜査員がおって、浅田さんの家の中をいろいろ探していた。大阪府警が問題だとした書類はしっかり段ボールに入っていた。だが、それを無視して持ち帰らず、隠滅したからという。いったいなんやねんと、思っていた」
関係者はそない、ワシに話していた。
証拠隠滅にかかわった従業員は、再審で無罪が言い渡された。浅田被告も、証拠隠滅にかかわる教唆について差し戻され、再度、審理されていた。ようするに、大阪府警がめちゃめちぇやねん。
大阪地検は、目が節穴やねん。
こういう連中が捜査して、本当の真実を解明できているんかいな?
昨日の判決公判。
「犯情が悪質」「刑事責任は重大」と裁判長は述べた。確かに、BSE対策に乗じて、対象外の牛肉で一儲けというのは、アカン。
だが、判決では、補助金額の約400万円分、BSE対策の対象外牛肉の分量も多めに算出されていたことなど、捜査の不備を「事実誤認」と指摘。
ただ、それが判決に及ぼす影響は少ないと、実刑判決が言い渡されたのだ。
押収できるのに、せんかった証拠を、隠滅したと逮捕する。詐欺には、不可欠な金額など、数字を間違える。今回は、浅田被告という著名人が、大阪では最高の弁護団をつけて戦ったから、大阪府警、大阪地検のデタラメがわかった。
けど、多くの刑事事件では、デタラメと思ったところで、 費用、弁護士などの問題で、それを覆すような立証がされない、できない のが実情や。警察、検察はそんな、やむを得ない状況に助けられているだけ。
こんな、ちゃらんぽらんな連中の捜査に税金が使われていると思うと、 ほんま、あほらしいなと思うのはワシだけやないはず。
【ブログ「商売繁盛で笹もってこい!」より】
Photo : Osaka-High-Court-01(Wikimedia Commons /Author:J o)