複雑な思惑が絡み合う「東京都知事選」(森 功)
猪瀬直樹さんの徳洲会マネー問題で、辞任後の後継レースとなる東京都知事選が話題になっています。ただでさえ途上国並みの巨額予算を握る首都の知事、それに加え、来る東京五輪やカジノ構想の行方を左右するだけに複雑な事情と思惑が絡み合い、なかなか奥の深い選挙になりそうです。
まずは予想される候補者の顔ぶれ。最右翼の舛添要一氏をはじめ、石原伸晃氏、鳩山邦夫氏、女性陣では小池百合子さんや片山さつきさんの名前が上がっています。本来なら、自民党は石原さんを推すはずで本人も「五分五分です」と周囲に漏らすなどまんざらではないようですが、先の総裁選の落選と父親と徳洲会の関係がネックらしい。なにより舛添さんが出た場合に勝てないので、ならいっそ舛添えさんを推薦してはどうか、なんてことになっているようです。こちらは、自民の長老グループVS与謝野元財務大臣のせめぎあいとか。
女性の候補は、どうもパッとしませんので、舛添さんで決まりかもしれませんが、問題は猪瀬さんがどこまで粘るか。早ければ12月29日告示、1月19日選挙という話も出ていますが、やはり都議会と捜査次第でしょう。
【ブログ「森功のブログ」より】
Photo : Tokyo Metropolitan Government Building no1 Tocho 07 7 December 2003(Wikimedia Commons /Author:Morio)