山本太郎議員「天皇直訴」で宮内庁が怒った本当の理由(ノーボーダー編集部)
山本太郎参院議員(38)の園遊会での「天皇直訴」騒動は、山本議員が「反省している」と陳謝したことから、参院議長からの厳重注意で一件落着となりそうだった。
ところが処分内容が事前に報道されたため、結論が8日に持ち越された。
自民党はこれに加えて、山本議員の皇室行事への出席自粛を求める案を提示する方針を固めていたが、実はこの背景には宮内庁の強い意向があったとみられている。
宮内庁関係者は、こう明かす。
「園遊会で陛下に直接、手紙を渡すとこと自体、もちろん非常識きわまりないことですが、それ以上に私たちが問題視しているのが、彼が明らかにテレビを意識していたことなんです。ただ手紙を渡すだけなら、他にもチャンスはありました。それをわざわざテレビに映るタイミングを狙って渡した。山本議員は『思いあまっての行動』と釈明していましたが、計画的“犯行”と言わざるを得ないんです。こういう方には今後、皇室行事への参加はご遠慮願いたい」
当日のテレビ映像でも確認できる通り、山本議員が渡した手紙はすぐさま陛下の後ろに控えていた侍従長が受け取り、内ポケットに仕舞い込んだ。この時の侍従長のこわばる形相が映像でも確認できる。
宮内庁の山本信一郎次長は5日の記者会見で、手紙は天皇陛下には渡さず事務方で預かっており、山本議員に求められれば返却するとの考えを示した。